自分で設置する?4K8Kアンテナ工事のDIYがおすすめできない理由

アンテナの設置工事を業者に依頼すると、費用は数万円はかかります。

決して安くはないので、出来るだけ費用を抑えてアンテナを設置したいものです。

そこで費用を抑えるために、自分でアンテナの設置工事をしようと検討するかもしれません。

確かに業者に依頼するより自分でアンテナを設置した方が費用を抑える事が出来ます。
ですが、基本的にアンテナ工事のDIYはおすすめできません。

特に4K8Kアンテナ工事のDIYは、工事に必要な部品全てを揃えようとすると業者に依頼した方が安くすみます。

この記事では4K8Kアンテナ工事のDIYがおすすめできない理由をまとめした。自分で4K8Kアンテナを設置しようと検討している方は一度目を通して見てください。

 

 

自分で4K8K対応アンテナを設置するのは難しい

アンテナの設置には、アンテナの知識・配線の知識・DIYの知識などが必要です。

特に4K8K対応アンテナを設置する場合は、

  • アンテナの角度・方向調整が難しい
  • 既に設置している機器や配線も交換が必要になる

など、素人が簡単に設置出来るものでは有りません。それぞれ詳しく解説します。

 

アンテナの角度・方向調整が非常にシビア

4K8K対応アンテナを設置する場合は、従来のBS/CS放送と4K8K放送を同時に受信できる角度・方向に調整してアンテナを設置しないといけません。

アンテナを向ける方向が一度ずれるだけで映像が全く映らなくなることもあり、非常にシビアな調整が必要になります。

アンテナが正しい方向にむけて設置できているか(アンテナが十分な電波を受信できているか)を確認するためには、アンテナレベルチェッカーというものを使うのが一般的ですが、機能が揃った新品のアンテナレベルチェッカーを購入するとなると30,000円以上はかかります。

そのため費用を浮かせるためにDIYでアンテナを設置しようとしている方の場合は、アンテナ設置のために個人でアンテナレベルチェッカーを購入するのは本来の目的からかけ離れてしまいます。

アンテナレベルチェッカーがなくても実際のテレビで映像が綺麗に映るか確認しながらアンテナの方向の調整をすることもできますが、アンテナが受信した信号がテレビに反映されるのはテレビのデジタル処理の関係で数秒~数十秒のタイムラグが発生します。

アンテナレベルチェッカーが無い場合は「アンテナの方向を少し動かす⇒実際のテレビで数秒~数十秒まって確認⇒またアンテナを少し動かす」というような非常に根気が必要な作業をする可能性もあり、アンテナ工事業者などのプロに依頼すると数時間で終わる作業が数日かかる可能性も考えられます。

 

既存の部品も交換する必要あり

4K8K放送全てのチャンネルを試聴したい場合、4K8K対応アンテナに加えて分配器や分波器・ブースター、それらをアンテナやテレビに繋ぐケーブル、壁のアンテナ端子なども4K8Kに対応した物と交換する必要があります。

部屋の中など普段から見える場所に設置してある部分の交換はある程度簡単に出来ますが、ブースターや分配器などは屋根裏や浴室天井裏などに設置されている事が多く、全く知識が無い方ではそれらの機器がどこに有るのか把握するのも難しいはずです。

1部屋だけで4K8Kが見られれば良いならば、アンテナからテレビ(チューナー)へケーブルを直繋ぎするだけなので分配器やブースターの交換は必要ありませんが、ケーブルを通すためにはエアコンダクトの加工や時には壁に穴を開けて配線を通す必要もあり、そのような場合は穴埋め作業や防水加工なども必要になってきます。

そのため4K8Kアンテナの設置のDIYは、普段からDIYを行っている方でも難しいと感じる作業です。

どうして今のケーブルや機器が使えないの?

従来のBS放送は右旋円偏波という方法で放送されています。

そして4K8K放送の一部のチャンネルは左旋円偏波という方法で放送されます。(右旋円偏波で放送される4K放送もあります。)

右旋円偏波と左旋円偏波は利用する周波数が異なり、従来の機器では左旋円偏波で利用する周波数に対応していません。

そのためケーブルや分配器・ブースターなども左旋円偏波で利用する周波数に対応した物を用意する必要があります。

 

アンテナ工事業者に4K8Kアンテナの工事を頼んでも費用がそこまで変わらない

2019年4月現在、4K8Kアンテナの工事を業者に依頼した場合の費用の相場は以下の通りです。

  • 4K8Kアンテナのみ:20,000円~30,000円
  • 地デジ(八木式)+4K8Kアンテナ50,000円~60,000円
  • 地デジ(デザインアンテナ)+4K8Kアンテナ55,000円~65,000円

上記はアンテナ本体や固定器具、工賃などが込みの金額で、地デジアンテナとセットの工事はブースターも込みの価格です。

一方、自分で4K8K対応アンテナの工事をする場合は、必要な部品の料金ですませることができます。4K8Kアンテナや周辺機器の流通価格は以下のとおりです。

  • 4K8K対応アンテナ:8,000円~
  • アンテナ固定器具:数千円
  • 4K8K対応ブースター:7,000円~

自分で4K8Kアンテナとブースターを設置する場合はおおよそ20,000円前後で器具を揃える事が出来ますが、上記はあくまでも最低限の目安です。

設置するための工具を持って無い場合はそれらの工具を揃える費用がかかりますし、前述した4K8K対応アンテナレベルチェッカーを購入する場合はプラス30,000円以上は必要になってくるので、それなら最初からアンテナ工事業者に依頼した方がお得です。

アンテナレベルチェッカーを購入しない場合は業者に依頼するより安くすませることは出来ますが、費用の差は20,000円前後。

アンテナレベルチェッカーを利用しない場合、アンテナの方向・角度調整で四苦八苦する可能性や屋根裏や壁の裏の配線の取り回し作業、それに伴う壁の工事の難易度などを考慮すると、普段からDIYを行っている方でも作業に数日かかるおそれもあります。

アンテナ工事業者に頼んだ場合は1~2時間、長くても半日かからない事を考えると、時間の面でもやはりアンテナ工事業者に依頼するのがおすすめです。

⇒みずほアンテナの公式HPはこちら

まとめ

  • アンテナの角度・方向調整が難しい
  • アンテナ以外も交換が必要
  • アンテナレベルチェッカーも用意すると業者に依頼した方が安い

4K8K対応工事のDIYは、アンテナの知識、配線の知識、DIYの知識などが必要になるので普段からDIYを行っている方でも難しい作業です。

またアンテナの設置は基本的に高所で作業します。そのため落下して大怪我、時には命を落とす恐れがある事故をおこすリスクや作業中に工具等を落として下にいる人や物を傷つける場合も有ります。

このように4K8K対応アンテナの工事のDIYは金銭面でもそこまでお得な訳ではなく、安全面のリスクも有ることを考えるとアンテナ工事業者などのプロに依頼するのをおすすめします。

⇒みずほアンテナの公式HPはこちら