ここでは主にBS/CSアンテナ、4K8K用アンテナの設備や工事内容、取り付け工事にかかる費用などについて解説していきます。
目次
BS/CSアンテナとは?
BS/CSアンテナは衛星放送用のアンテナで、民法やNHKが使用している電波帯域、スカパーやWOWOWが使用している電波帯域などが分かれていますが、いずれもパラボラアンテナと呼ばれるお皿のような形をしたアンテナで受信します。
かつては110°アンテナ、125°、128°アンテナなど、視聴する衛星別にアンテナの種類が分かれていましたが、現在は全ての衛星放送を受信できるアンテナが販売されており、BSとCSの垣根は無くなってきています。
また、2018年12月より放送が始まったBS4K8K放送を視聴する為には、従来のアンテナや周辺機器を4K8K対応の製品に丸ごと交換する必要があります。こちらも2019年春ごろより、BS/CSのアンテナや周辺機器は、4K8K対応の物が標準で使われるようになってきており、旧来の4K8K非対応製品は徐々に姿を消しています。
BSとは?CSとは?
BSとは【broadcasting satellite(ブロードキャスティング・サテライト)】の略称で放送衛星を使用した配信という意味です。CSとは【Communication Satellite(コミュニケーション・サテライト)】で通信衛星とも呼ばれます。
いずれにしてもBS・CSともに人工衛星を使用した通信形式の事を指しており、俗用としてはBS=NHKや民放の衛星放送、CS=スカパーやWOWOWなどの有料放送、といった形で使い分けられることが多いです。
BS/CSアンテナ工事とは?何をする?
画像引用:DXアンテナ
BS/CSアンテナは新築の戸建てに新規で設置する場合と、後から追加で設置する場合で施工内容が分かれます。
新築戸建てに新規設置する場合の工事内容
- BS/CSアンテナ本体の設置・固定
- ブースター等周辺機器の設置
- ケーブルを使用して家の外壁にある接続口まで繋ぐ
後から追加工事を行う場合の工事内容
- BS/CSアンテナ本体の設置・固定
- エアコンダクト等を使いケーブルを室内に取り込み、テレビに直接つなぐ
新築戸建てで地デジアンテナと同時に設置する場合には、各部屋でBS/CS番組を見られるような配線構造を前提に工事を行いますが、後からの追加工事の場合、特定の一部屋(1画面)でのみBS/CS放送を見られるようにする簡易的な工事をするのが一般的です。
BS/CSアンテナ工事にはいくらかかる?
BS/CSアンテナの設置工事は業者に頼むのが一般的です。その際にかかる工事費用は以下の通りです。
地デジアンテナ工事(八木式アンテナ) | 30,000円~35,000円 |
地デジアンテナ工事(デザインアンテナ) | 35,000円~40,000円 |
地デジ+BS(八木式+4K8K対応) | 55,000円~60,000円 |
地デジ+BS(デザインアンテナ+4K8K対応) | 60,000円~65,000円 |
地デジ+BS(スカパープレミアム対応マルチアンテナ) | 60,000円~75,000円 |
地デジアンテナ交換 | 15,000円~20,000円 |
BSアンテナ追加設置 | 12,000円~20,000円 |
ブースター追加設置 | 8,000円~25,000円 |
既存アンテナ撤去費用 | 5,000円~ |
既存アンテナ処分費用 | 3,000円~ |
アンテナ方向調整・補強工事 | 8,000円~ |
また、BS/CSアンテナは、後から追加で設置する場合には自分で設置するDIYでやる方も多いです。BS/CSアンテナの取り付け詳細は下記をご覧ください。
注意が必要なBS4K8K放送
BS/CSのアンテナ工事費用について注意しておきたいポイントがあります。それは、現在すでにアンテナが設置してあり、新しくBS4K8K放送を見たいという方が対応させるための工事を行う場合です。
BS4K8K放送は、周波数の関係上、従来のBS/CSアンテナでそのまま視聴する事が出来ません。また、アンテナ本体だけでなく、ケーブルやブースター、分配器等の周辺機器についても同様に4K8K対応の製品へ変更が必要となり、追加工事であっても新規設置並の工事費用がかかります。(約5万円~)
BS4K8K放送は必ずしも視聴しなければならないものではなくあくまで追加コンテンツの一つですが、各家庭の状況によって高額の費用をかけてまで対応させる必要があるかは疑問です。4K8K放送の詳細については下記記事もご覧ください。
BS/CSアンテナ工事はどこに頼む?
BS/CSアンテナの設置工事は、主に下記の業者に依頼します。
- 家電量販店
- ホームセンター
- 地元の電気店
- ネット系アンテナ工事専門店
ヤマダ電機やノジマ、エディオン等の家電量販店やカインズ、コーナン、スーパービバホームなどのホームセンターが業者の名前としてはメジャーどころですが、オススメの依頼先はネット系のアンテナ工事専門業者です。
家電量販店やホームセンターは自社で施工を行わず各地の提携電気店を下請け施工に使っており、価格・サービス・保障・スピードなどすべての面においてネット系アンテナ工事専門業者の方が優れています。
下記では都道府県別にオススメのアンテナ工事専門業者をまとめていますので、アンテナ工事業者をお探しの方は、参考にしてみて下さい。