新築戸建てのテレビアンテナ工事はいくら?新築ならではの注意点も

新築戸建てで欠かせないのが追加のテレビアンテナ工事ですが、その詳細や費用、手順などは知られていないもの。ここでは、新築戸建てを建てた際、追加で工事を行わなければならないテレビアンテナ工事について解説していきます。

新築戸建てにテレビアンテナを建てるといくらかかる?

テレビアンテナ新設工事の相場 ブースター込み

  • 八木式アンテナ 30,000円~
  • デザインアンテナ 35,000円~
  • 八木式アンテナ+BS/CSアンテナ(左旋非対応) 60,000円~
  • デザインアンテナ+BS/CSアンテナ(右左旋対応) 65,000円~

工事に含まれる代金

アンテナ本体、工賃、取り付け金具、ケーブル、ブースター

上記はテレビアンテナ工事の業者に依頼した場合の費用目安です。地デジ放送用の八木式アンテナ・デザインアンテナのどちらを取り付けるか、BS/CSアンテナは必要か、BS/CSアンテナは4K8Kの視聴に対応させるか、これらの組み合わせや条件によって金額が異なります。

地デジ用アンテナは八木式とデザインどちらがオススメ?

新築戸建て用の地デジアンテナには、魚の骨のような形をした八木式アンテナと、箱型のデザインアンテナの二種類があります。結論から言えばデザインアンテナの方がオススメです。

デザインアンテナがオススメな理由
    • 外観がスッキリしていて新築戸建てに合う
    • 台風などの災害や鳥獣被害に強い

何と言ってもせっかくの新築戸建てで、屋根の上にドーンと八木式アンテナが乗っているのがなんとも格好悪いというのが今の主流。価格面もそれほど変わらないことから、新築戸建ての9割以上の方がデザインアンテナを選んでいます。また、2018年9月の台風21号では、主に関西を中心に八木式アンテナの倒壊被害が相次ぎました。一方、風雨の影響を受けにくいデザインアンテナは被害に合うことは少なく、メンテナンスいらずという点も大きいです。

BS/CSアンテナは4K8K対応にすべき?

これはかなり個人の好みが分かれるところです。NHKと民放各局の4K放送を見るだけならば、4K8K対応にする必要はありません。4K8K対応が必要なのは、NHKの8K放送やWOWOW他、衛星から左旋で信号が送られている番組で、詳細は下記の通りです。

加えて、4K8K放送を視聴するには、対応するテレビ本体は勿論のこと、チューナーも必要です。かなりの設備投資が必要にも関わらず、まだまだ見られる番組は微妙……というところが実体です。

BSをつけるなら4K8K対応にするのがオススメ

では、新築戸建てではどうすれば良いかと言えば、『地デジだけでBSはつけない』か『4K8K対応のBSをつける』のいずれかで良いという状況です。と言うのも、新規の設置工事となる新築戸建ての場合、4K8K(左旋)に対応していないBS/CSアンテナを設置したところで5,000円程度しか工事料金が変わらないからです。

テレビアンテナは一度建ててしまえば15~20年はメンテナンスフリーで使える物です。今後、見たくなる4K8Kの番組が生まれる可能性は十分ありますし、4K対応のテレビやチューナーも次々と発売されていて、買いやすい値段になっていきます。どうせBS/CSアンテナを建てるなら、4K8Kに対応させてしまうことをオススメします。

一方、元々BS放送を見ていない方ならば、現段階で特別4K8Kに対応させなければならない理由も無く、地デジアンテナの工事だけでOKでしょう。

新築戸建てのテレビアンテナ工事の内容と必要な部品

ここからは少しテレビアンテナ工事の内容について解説していきます。

あくまで一般的なケースについてですが、通常新築戸建ての場合、テレビ端子から分配器まではハウスメーカーや工務店の手で設置されています。その為、必要となるのは

  • アンテナ本体の固定・取り付け
  • テレビブースターの固定・取り付け
  • 室内へケーブルを引き込み分配器に繋ぐ

上記の作業となります。テレビアンテナ工事の業者に依頼する場合、これらの作業内容について、依頼主がタッチする部分はありませんので、全てお任せしてしまえば問題ありませんが、新築戸建ての場合、分配器やアンテナ端子の設置工事は必要ないという点は覚えておきましょう。

テレビブースターの必要性について

テレビブースターとは、アンテナで受信した電波を増幅し、テレビが映るようにする装置です。テレビの電波はスカイツリーなどの電波塔からの距離や遮蔽物の有無によって、各家庭で電波レベルが異なります。レベルが弱いとテレビが映らない為、ブースターを使います。

ブースターは設置するのとしないのとで15,000円程度は金額が変わる為、テレビアンテナ工事の際に『本当はブースターはいらないんじゃないの?』と不審に思う方もいますが、新築戸建ての場合、基本的にはつけるべき部品です。

なぜブースターが必要なのか?

新築戸建ての場合、基本的には長く住む事を想定しているはずですが、その場合近隣にマンションが建ったり、隣に一軒家が建ったりすると電波状況が変わります。ブースターを設置せずギリギリの電波状況でテレビが映る環境の場合、こういった電波状況の変化によってテレビが見られなくなるのはよくあることで、実際にテレビアンテナ工事の作業員いわく、『テレビが映らなくなった』というトラブルの多くが、ブースターを設置していなかった上にこういった環境変化で受信レベルが低下したことが原因です。

また、3分配(3部屋以上でテレビを見る)では、しっかり電波が取れている環境でもブースターの設置は必須です。(分配数が多くなればなるほどテレビに到達するまでに伝送ロスが大きくなるため)

確かにブースターが無ければ、前述のテレビアンテナ工事費用から15,000円程度の節約にはなりますが、その結果テレビが見られなくなるようでは本末転倒です。新築戸建ての場合、原則としてブースターは設置する物だ、という認識で間違いありません。

新築戸建てのテレビアンテナ工事はどこに依頼するのがベスト?

では、実際にテレビアンテナ工事はどこに依頼すれば良いのでしょうか。

ハウスメーカー・工務店が紹介してきた場合、相場とのズレが無いかチェック

新築戸建ての場合、テレビアンテナ工事は住宅を建てたハウスメーカーや工務店が知り合いの電気店などを紹介してくれるケースも少なくありません。その際は、アンテナ工事の費用・相場と大きな差が無いか、金額を事前にしっかりチェックしておきましょう。

  • 八木式アンテナ 30,000円~
  • デザインアンテナ 35,000円~
  • 八木式アンテナ+BS/CSアンテナ(左旋非対応) 60,000円~
  • デザインアンテナ+BS/CSアンテナ(右左旋対応) 65,000円~

新築戸建ての場合、テレビアンテナ工事以外にも役所の手続き、ネットの手続き、ガス・水道、引っ越し等々、他にもやらなければならないことが山積みですので、価格に問題が無ければ、そのまま依頼してしまうのが最も楽な方法ですね。

尚、小規模な地元の電気店の場合、デザインアンテナを取り扱っておらず何も言わないと八木式アンテナをつけられてしまう、なんて事もあります。デザインアンテナを希望している方は、必ず事前に施工する業者へ確認しておくことをオススメします。

紹介が無ければネット系のテレビアンテナ工事専門店が最安・最速

テレビアンテナ工事の業者を自力で探さなければならない場合は、ネットからアンテナ工事専門店を探すのがオススメです。

⇒みずほアンテナの公式HPはこちら

テレビアンテナの工事は、専門店の他にも家電量販店やホームセンターに依頼することもできますが、実際に見積もりを取った筆者の経験上、どちらも工事までに店頭に行かなければならない手間があり、価格もネット系の業者に比べて高いです。

テレビアンテナ工事はネット系の専門店がなぜ最安・最速なのか、そのカラクリについては下記ページをご覧下さい。