BSアンテナは、基本的にベランダや屋根の上など屋外に設置します。ですがマンションやアパートなどの共同住宅では、規約で室外にアンテナを設置出来ない場合があります。そのような場合、室内にBSアンテナを設置して衛星放送を楽しむ事もできます。
そこで室内にBSアンテナを設置するメリット・デメリットについてまとめました。
また室内にBSアンテナを設置する場合に用意しておくものをご紹介します。
室内にBSアンテナは設置出来る?
BSアンテナは十分に電波を受信できる環境なら室内に設置することもできます。
BSアンテナを室内に設置出来るかどうかは、午後2時前後に日が当たる場所にBSアンテナを設置出来るかどうかが一つの目安です。
BSアンテナは南西方向に向けて設置します。方向の調整がシビアで、向ける方角が1度でもずれてしまうと映像が映らなくなることもあります。またBSアンテナを向ける方向に壁があったり、建物があると電波が妨害され電波がうまく受信できません。
午後2時位に太陽の光があたっている場所なら、そのようなBSアンテナを設置出来る条件をクリアできている可能性が高い場所です。
室内にそのような場所があるのなら、BSアンテナを室内に設置するための最低条件はクリアしています。
BSアンテナを室内に設置するメリット・デメリット
BSアンテナ室内に設置するメリット | 安くBSアンテナを設置できる 室外に設置場所がない場合でも設置できる |
BSアンテナ室内に設置するデメリット | 外に置く場合と比べて電波の受信が悪い 室内が狭くなる |
BSアンテナの室内設置のメリット・デメリットをまとめると上記のとおりです。
それぞれ詳しくご紹介していきます。
BSアンテナを室内に設置するメリット
BSアンテナに限らずテレビアンテナは、基本的に屋外に設置します。屋外に設置したほうが電波の受信感度が高いためです。
屋外にテレビアンテナを設置した場合、室内のテレビまで配線を取り回すために壁に穴を開けたりする工事が必要になる場合があります。またアンテナをしっかりと固定しないと、強風などでアンテナがずれたり、落下したりする可能性が出てきます。
そのようなアンテナ設置作業は素人では難しい場合が多く、ほとんどの方が業者などのプロに依頼することになりますが、プロに依頼するとどうしても費用がかかります。
一方室内にアンテナを設置する場合は、アンテナとテレビをケーブルでつなげるだけでよく、壁に穴を開けたりする工事が必要ありません。また強風などでアンテナの方向がずれたりする可能性もありません。
そのため、業者に工事を依頼しなくても自分でアンテナを設置出来るので費用を抑えることができます。
またアパートやマンションなどで自分でBSアンテナの設置を考えている場合、室外のアンテナ設置場所としてベランダ位しか選択肢が無いのですが、ベランダにアンテナを設置するのが規約で禁止されている物件も多くあります。そのような場合も室内なら規約に抵触することなくアンテナを設置することができます。
なおマンションやアパートでは、アンテナを自分で設置しないでも衛星放送を視聴できる場合があります。集合住宅で衛星放送が視聴できるか確認する方法については以下の記事でまとめています。
BSアンテナを室内に設置するデメリット
BSアンテナを室内に設置するデメリットとしては、BSアンテナが室内のスペースを圧迫するということがあげられます。
BSアンテナは小さくても30センチ以上あります。電波の受信環境にもよりますが、室内にBSアンテナを設置する場合は、40センチ以上の大きさのBSアンテナが必須になってきます。そのため室内にBSアンテナを設置する場合はどうしても部屋のスペースを圧迫してしまいます。
また屋外に設置する場合と比べて室内にアンテナを設置すると、ガラスやカーテンなどを通して電波を受信するためどうしても電波の受信感度が悪い可能性が高くなります。
窓がペアガラスやワイヤー入りなどの場合は、電波が遮断される可能性がさらに高くなります。そのためBSアンテナを室内に設置する場合は、十分な電波を受信できずにテレビが映らない可能性があるのも頭に入れておいてください。
BSアンテナの室内設置に必要なもの
BSアンテナを室内に設置する場合に用意するのは以下の通りです。
- BSCS用のアンテナ
- アンテナの固定器具
- ケーブル線
- ブースターや分配器など
BS/CSアンテナ本体は室内用室外用の区別はありません。通販などで4,000円前後から購入できます。
またBSアンテナを固定するための道具が必要です。突っ張り棒を設置して、そこにBSアンテナを固定する方法などもありますが、室内に設置する場合はBSアンテナの自立スタンドを利用するのが簡単でおすすめです。アンテナの自立スタンドは4,000円前後で販売しています。
BSアンテナとテレビを繋ぐケーブルも用意しておきましょう。また受信強度が低い場合はブースターを設置することで改善が見込めますし、複数台のテレビで視聴をする場合は分配器が必要です。
またBS/CSアンテナが正しく設置出来ても、電源が供給出来ておらずテレビが映らない場合もあります。BSアンテナへの電源供給はテレビやブースタから行います。正しく設置出来たのに、衛星放送が映らないという方は一度BSアンテナに電源が供給できているかを確認してみて下さい。電源供給の設定方法は各メーカーによって異なりますのでお手持ちのテレビとアンテナの説明書などをご覧ください。
まとめ
室内にBSアンテナを設置する場合、工事費用などのコストを抑えることができます。賃貸物件の場合は規約で室内に設置する選択肢しかない場合もあります。
ただし室内にアンテナを設置する場合は電波の受信感度に不安が残ります。またBSアンテナの設置は方向や角度の調整がシビアなので、根気よく調整する必要があります。
そのため室内、屋外どちらでも設置出来る環境なら、間違いなく室外にBSアンテナを設置したほうが無難です。アンテナ工事業者に依頼した場合は費用がかかりますが、アンテナ本体込で15,000円前後から設置できます。
BS/CSアンテナの設置工事を業者に依頼した場合の費用の相場は以下の記事で詳しくまとめていますので、そちらも参考にしてみてください。