新築戸建てを購入した際、配線をつなげるだけではテレビを見ることができません。
新築戸建でTVを見る為には、以下の中から自分で選択してそれぞれ契約、工事をして初めてテレビが映るようになります。
- アンテナを建てる
- ケーブルテレビと契約する
- ひかりTV(含むドコモ光・ソフトバンク光)と契約する
それぞれ契約方法や必要な工事が異なり、初期費用やランニングコストなども変わってきます。
このページでは川崎市で契約できるケーブルテレビと、アンテナ設置・ケーブルテレビの料金・メリットなどからどちらがおすすめなのかをご紹介します。
目次
川崎市のケーブルテレビ
川崎市がサービスエリアに含まれているケーブルテレビは以下の3社です。
- J:COM
- イッツ・コミュニケーションズ(株)
- YOUテレビ
それぞれ詳しく解説していきます。
J:COM
J:COMは北海道・東京・大阪・福岡など幅広い地域でサービスを提供している最大手ケーブルテレビサービスです。
難視聴エリアに設定されているエリアでは700円/月から利用できますが、ほとんどのエリアではネット回線が込みになったプラン(5,651円/月~)しか利用できません。
プランにはCSチャンネルなども含まれているため地デジだけ見れればいいという方ではコストは高く、様々な番組を見たい方向けです。
auとJ:COMの指定サービスとの利用でau携帯電話利用料金の割り引きがあったり、J:COM電力への切り替えでJ:COMサービスの利用料金の割り引きがあったりと、利用環境によって様々な割り引きサービスを実施しています。
イッツ・コミュニケーションズ(株)
- 対応エリア:川崎市高津区・中原区・宮前区・その他地区(⇒詳細はこちら)
- 料金:戸建ての場合2,800円/月~
- 公式HP:イッツ・コミュニケーションズ(株)
イッツ・コミュニケーションズ(株)は川崎市の一部のエリアと、横浜・東京の一部のエリアでサービスを提供しているケーブルテレビです。
戸建ての場合、地デジ13chとbs/CS19chが視聴できる「イッツコムひかり・ミニ」プランが月額2,800円~利用できます。
YOUテレビ
YCVは川崎市と横浜市の一部のエリアでサービスを提供しているケーブルテレビです。
地デジとBSが視聴できる「ライトコース」が月額1,500円~利用できます。
初期費用として、33,000円~(加入契約料10,000円+契約事務手数料3,000円+工事費20,000円~)が発生します。
川崎市で加入できるケーブルテレビと地デジアンテナのコストの比較
※表が途切れている場合は横にスクロールしてご覧ください。
初期費用 | 月額費用 | 年間コスト | 5年後総費用 | 10年後総費用 | |
---|---|---|---|---|---|
アンテナ工事 | 60,000円 | 4,000円 | 48,000円 | 300,000円 | 540,000円 |
J:COM | 3,000円 | 5,651円 | 67,812円 | 342,060円 | 681,120円 |
イッツ・コミュニケーションズ(株) | 15,000円(※) | 7,400円 | 88,800円 | 459,000円 | 903,000円 |
YOUテレビ | 33,000円 | 3,900円 | 46,800円 | 267,000円 | 501,000円 |
※HP上に工事費の記載がないイッツ・コミュニケーションズ(株)は標準的な工事費15,000円を初期費用として計上しています。
- アンテナ工事の初期費用は地デジ+BS/CSアンテナの新規設置(ブースター込み)の概算価格
- J:COMは「スマートお得セレクト NET12M」(地デジ・BSと選択したCSのチャンネルと12Mbpsのインターネットがセットになったプラン)で計算
- J:COMがTVとインターネットのセット契約になっている為、アンテナ工事もネット回線のランニングコストを上乗せ(フレッツ光で試算・月額約4,000円)
- J:COMがTVとインターネットのセット契約になっている為、他のケーブルテレビ会社も各会社が提供しているネットとのセットで計算(以下に詳細)
- イッツ・コミュニケーションズ(株)は「イッツコムひかり・ミニ」と「30メガコース(30mbpsのインターネットが利用できるプラン)」で計算
- YOUテレビは「ライトコース」と「ネッチュー1M(1mbpsのインターネットが利用できるプラン)」で計算
このように長期的に見るとコスト面でお得なのは、アンテナ工事です。
YOUテレビのランニングコストは他と比較して安くなっていますが、これは1mbpsのインターネットが利用できるプランで計算しているため正直回線速度には心もとないものがあります。
アンテナ設置は初期費用(アンテナ設置の工事費)が高いですが、テレビの視聴には月額料金が発生しません(NHK受信料や有料チャンネルを除く)ので、ネット回線の利用料金のみで済ますことができます。そのため長く利用すればするほど、トータルコストはケーブルテレビと差が開いていきます。
また上記表の金額はインターネット回線込みの料金です。インターネット回線が必要ない場合は、アンテナ設置の場合は月のランニングコストはかかりません。
アンテナはメンテナンス費用が必要?
外部に露出するアンテナは、台風や鳥害により物理的な故障・破損をするケースがあります。沖縄や九州、関西に比べて通年で神奈川県はそこまで台風の被害を受ける可能性はありませんが、それでも2019年の台風19号のように大きな被害を受ける可能性もあります。
アンテナ設置の場合はこのように自然災害の影響を受けやすいのですが、火災保険に加入していれば台風被害など風災による修理費用は保険の適用があります。
また、アンテナ工事を業者に依頼した場合、大手専門業者であれば施工保証が8年~10年ついており、工事が原因による不具合の修理費用はかかりません。
NHKの受信料はアンテナ・ケーブルTV全てで必要
- 地上契約(地デジのみ):1,165円~1,310円/月額
- 衛星契約(地デジ+BS):2,064円~2,280円/月額
※受信料は支払い方法の契約内容により異なります。
TVを視聴する際に必要なNHKの受信料は、アンテナ・ケーブルTVのどれでも別契約となる為、全てで別途必要となります。
J:COMは、難視聴エリアを除いて最安値となる基本契約の中にBS放送が含まれています。その為、BSの番組を全く見ないという方でも、地上契約にする事が出来ません。必ず衛星契約を結ばないといけません。
一方、アンテナはBS/CSアンテナを建てなければ地上契約で済みます。BS/CSは一切必要ない、という方は、地デジアンテナのみを建てるアンテナ工事を行った方が間違いなくお得です。
※地デジアンテナのみの工事費用は3~3.5万円程度が相場ですので、初期費用も抑えることができます。
アンテナ設置とケーブルテレビのメリット・デメリット
このように、テレビを視聴する場合に最もコストを抑えることができるのはテレビアンテナの設置です。
ですが、テレビアンテナならではのデメリットも存在します。
続いてアンテナ設置、ケーブルテレビそれぞれのメリット・デメリットを解説していきます。
テレビアンテナのメリット
アンテナを設置する場合のメリットとしては、コストが安い・自分に必要なサービスを自由に契約できるなどがあります。
上述したように、アンテナ設置は初期費用こそ高くなりますがテレビの視聴自体には料金がかかりませんので、一度アンテナを設置してしまえば壊れない限り無料でテレビを見ることができます。
またアンテナ設置は地デジ放送のみ視聴したい方やインターネット契約が不要な方等の場合、自分に必要なサービスだけを自由に用意することができるので、最低限の支出で抑えることができます。
ケーブルテレビの場合だと、地デジのみ視聴できればいい方でもBS・CS放送がセットになったプランしか用意されていなかったり、インターネット契約が必要だったりと、必要でないサービスの契約が必須になる可能性が高く、そのためコストは高くなる場合が多くなります。
ケーブルテレビのメリット
ケーブルテレビはアンテナを設置する必要がないので、自宅の外観を損なわずにテレビを視聴することができるいうメリットがあります。
テレビアンテナは、魚の骨のような形をした八木アンテナ、お皿のような形をしたパラボラアンテナというのを屋根の上に設置するのが一般的です。そのため新築などではデザインが受け付けられないという方もいらっしゃいます。
ただし、最近はデザインアンテナというのも普及しています。デザインアンテナは自宅の壁に馴染むような、アンテナとわからないような形をしており、自宅の電波環境次第では壁面やベランダなど、外から隠す形でアンテナを設置することも可能です。
重要なのは電波環境
アンテナ設置をする場合に最も重要なのは、設置する環境が電波を受信できる環境なのかということです。
テレビアンテナは地デジ放送の場合は電波塔、衛星放送の場合は衛星から発信される電波を受信してテレビが視聴できます。そのため、電波が届いてない環境でテレビアンテナを設置してもテレビを視聴することはできません。
一方ケーブルテレビは、ケーブルテレビ会社が受信し、ケーブルを使って各家庭まで電波を届けているので、アンテナでは電波を受信できない環境でもテレビを視聴することができます。
画像引用:マスプロ電工
川崎市では、アンテナを建てて地デジを見る場合に見られるチャンネルは最大9chです。上記画像は、電波の送信塔による配信番組の違いで、鶴見区にある三ツ池送信所からしか電波を取れないというケースでは、テレビ神奈川しか映らない、という事を示しています。
ただ上記画像には含まれていませんが、川崎市に限らず神奈川県は東京スカイツリーの電波が非常に強力で、川崎市では全チャンネルを受信できると考えて問題ありません。
画像引用:A-PAB「放送エリアの目安」
この画像はオレンジの範囲が東京スカイツリーの電波が届いているエリア、ピンクの範囲が横浜送信所(三ツ池送信所)の電波が届いているエリアとなっており、神奈川県は広範囲で東京スカイツリーの電波を受信することができます。
東京スカイツリーからは前述した8chに加えて「TOKYO MX」の電波も発信しているため、東京スカイツリーの電波が受信できる川崎市では合計9chの地上波を視聴することができます。
ただし地デジ電波の場合は周辺環境によって状況が変わってきます。隣家が三階建てであったり、高層ビル・マンションが近くにあるというケースの場合、電波が乱反射する為、電波を取りにくいケースがあったりします。
また地デジ同様に衛星放送の電波も各家庭で状況が変わってきます。衛星放送の電波を受信するBS/CSアンテナは南西方向に向けて設置します。衛星放送の電波は障害物の影響を受けやすく、南西方向に高層建築物がある場合は衛星放送の電波が全く受信できない場合もあります。
川崎市は川崎駅周辺や武蔵小杉駅前、新川崎駅や溝の口などにタワーマンションなどを含めた高層ビルが多く存在しますし、またいたる所にビルやマンション・アパートがあるため、周辺の建物の影響でアンテナでは思うように電波を受信できない場所というのは多数存在します。
このようにアンテナ設置は個別の事情により変わってくるため、詳細はアンテナ工事業者に問い合わせてみるのが確実です。
川崎市でテレビを見る場合のおすすめはアンテナの設置
川崎市でテレビを視聴する場合、おすすめなのはアンテナを設置する方法です。
ケーブルテレビ会社が用意している割り引き条件(ケーブルテレビ会社が提携している携帯キャリアへの加入や電気・通信サービスへの加入など)全てを満たしている方などでない限り、長い目で見ていくとお得なのはアンテナ設置です。
ただし、テレビアンテナは環境によっては電波を受信できないため設置できないという可能性があります。これは各家庭の周辺環境等で異なるので、まずアンテナを設置して電波が受信できるかを業者に見てもらうのが確実です。
当サイトでは神奈川県でおすすめのアンテナ工事業者をまとめていますのでそちらも参考にしてみて下さい。