注文住宅などの新築戸建てでは、テレビアンテナ工事を追加で行わなければなりません。ハウスメーカーが追加でやってくれるケースは多いのですが、価格は適正なのか?本当に頼んで良いのか?一つずつ解説していきます。
ハウスメーカーに頼む前の注意点
- 価格が適正か
- 施工や商品の保証はあるか
- スケジュールは合うのか
ハウスメーカーの場合、テレビアンテナ工事を行ってくれるのは、付き合いのある下請けの電気店が主です。ハウスメーカー自体が施工するスタッフを直接雇用しているケースは非常に少ない為、まずはその前提でお話します。
テレビアンテナ工事の適正価格
テレビアンテナ新設工事の相場 ブースター込み
- 八木式アンテナ 35,000円
- デザインアンテナ 40,000円
- 八木式アンテナ+BS/CSアンテナ(左旋非対応) 60,000円
- デザインアンテナ+BS/CSアンテナ(右左旋対応) 65,000円
価格に含まれる内容
アンテナ本体、取り付け金具、ケーブル、ブースター等の部品代金と工賃コミコミ
まずは何と言っても気になる価格ですが、2019年時点での相場は上記の通りとなっています。ハウスメーカー経由の紹介の場合、実例として
上記のように86,000円、77,000円とかなり高いことが分かります。テレビアンテナ工事にかかる費用を抑えたいという場合には、ハウスメーカー経由の依頼はあまりオススメとは言えません。
尚、テレビアンテナ工事の費用詳細については下記も参考にしてみて下さい。
施工保証・商品保証はあるのか
テレビアンテナ工事は、ネット系の専門業者に直接依頼する場合、多くの業者が5~10年程度の施工保証をつけています。施工後にテレビが映らなくなった場合や、施工の際に屋根を踏み抜いてしまった、などの事故について保証をしています。(※保証内容は各社で違う為、要確認)
ただし、ハウスメーカー経由の場合、実際に施工するのは馴染みの地元の電気店です。別の会社が施工する為、こういった施工保証は無いのが普通です。
いわゆる下請け施工のデメリットになりますが、どんなスタッフが来るか分からず、小規模電気店の場合、技術力の当たり外れが大きいこともネックです。また、万一トラブルが発生した際に、間にハウスメーカーを挟む為、何かと連絡不備や対応の遅れが起こりがちです。
スケジュールが合うのかどうか
ハウスメーカー経由のテレビアンテナ工事は下請けを使いますので、スケジュール調整にも時間がかかります。新築戸建ての場合、テレビアンテナ工事以外にも、電気・ガス・水道の開通、ネット回線の手配、各種役所への届け出等々、引っ越しも含めてとにかく煩雑な作業が増えるものです。
自分の都合に合致するのかどうか、という点も予め確認しておきたいポイントです。
テレビアンテナ工事をハウスメーカーに依頼するのはアリ?ナシ?
結論から言えば、『状況による』としか言えません。全てのハウスメーカーの金額が高いかどうか、というのもケースバイケースです。ただ、傾向としては何かとデメリットが多いので、専門の業者に頼む方が無難と言って良いでしょう。
ただし、工事をする上で外壁や屋根が特殊な素材(割れやすいタイルなど)が使われている場合、ネット系の専門業者は対応出来なかったり、トラブルの元となったりします。そういったケースでは、家の建てたハウスメーカーと連携が取れる下請け業者に任せた方が良い場合もあります。
相場やアンテナ工事の内容など、基本的な知識を得た上で、今のハウスメーカーさんが出してきている見積もり・条件でOKか、総合的に判断しましょう。