引っ越し時のテレビアンテナは移設と新規設置のどっちがお得?注意点まとめ

環境が変わる引っ越しの際、家電や家具の買い替えをする方も多いかと思いますが、うっかり忘れがちなのがテレビのアンテナ設置。中でも一軒家への引っ越しでは、アンテナが設置されておらず、テレビを繋いでも映らない!なんて事の無いよう、テレビアンテナにまつわる引っ越し時のチェックポイントをまとめました。

引っ越し先は一軒家?アパート・マンション?

  • 一軒家へ引っ越し……自分でアンテナを用意する必要アリ
  • マンション・アパートへの引っ越し……アンテナ設置の必要なし

まず、引っ越しの際は引っ越し先が一軒家か、集合住宅かによって対応が異なります。一軒家であれば、テレビのアンテナは自分で設置する必要がありますが、アパート・マンションなどの集合住宅の場合は、よほど古い建物でない限り、テレビアンテナを含む視聴環境が整備されています。

アパート・マンションへ引っ越す場合は入居前に確認を

集合住宅への引っ越しの場合、管理会社に事前に確認しておけばOKです。新規でテレビアンテナが必要なケースは相当稀ですので、万一そのような物件の場合には、下記の室内用テレビアンテナなどを検討してみて下さい。

一軒家は新築なら自分で取り付ける必要アリ

一軒家への引っ越しの場合、中古物件であれば既設のアンテナがそのまま残っているケースもあります。この点は不動産屋に確認し、そのまま使える状況なのであれば新たにアンテナを用意する必要はありません。

一方、新築の戸建てであれば、テレビアンテナを自分で建てる必要があります。では、どのような手順で進めれば良いのか、ケース別に見ていきましょう。

テレビアンテナを新規設置する際にかかる費用

地デジ:八木式アンテナ30,000円~45,000円(税込)
地デジ:デザインアンテナ35,000円~50,000円(税込)
地デジ:八木式+BS/CSアンテナ45,000円~65,000円(税込)
地デジ:デザイン+BS/CSアンテナ50,000円~70,000円(税込)
地デジ:八木式+4K8Kアンテナ50,000円~70,000円(税込)
地デジ:デザイン+4K8Kアンテナ55,000円~75,000円(税込)

テレビアンテナを新しく設置する場合、上記のような費用がかかります。以前のお住まいが集合住宅の場合は、新規設置をしなければなりませんので、上記の金額を目安にオススメ業者一覧より工事業者を探し、引っ越しの1~2週間前に合わせて施工できるよう、スケジュール調整をしましょう。

⇒みずほアンテナの公式HPはこちら

既存のテレビアンテナの撤去費用

元々住んでいた家が一軒やの場合、既存のテレビアンテナを撤去する必要があります。その際の費用は下記の通りです。

アンテナ撤去費用5,000円~11,000円(税込)
高所作業費3,000円~5,500円(税込)
処分費用2,000円~3,300円(税込)

尚、撤去したテレビアンテナを引っ越し先でも使う場合は、下記の設置費用が別途かかります。

テレビアンテナの移設・設置費用

地デジアンテナ交換15,000円~22,000円(税込)
BSアンテナ追加設置12,000円~22,000円(税込)
ブースター追加設置8,000円~27,500円(税込)
既存アンテナ撤去費用5,500円~(税込)
既存アンテナ処分費用3,300円~(税込)
アンテナ方向調整・補強工事8,800円~(税込)

地デジだけなのか、地デジとBSの両方なのか、また取り付け方法や取り付け場所などにより料金はかなり細かく変わりますが、最低でも上記程度の料金が発生します。撤去費用と合わせた移設にかかる費用は

  • 地デジのみ……30,000円~
  • 地デジ+BS……50,000円~

と、最低でも上記程度の料金はかかります。新規設置の場合は、前述のアンテナ工事代金に加えて撤去費用がかかりますので、金額面だけで見れば移設の方がトータルは安くなります。

以前の住宅にテレビアンテナを残していけない事情の方の場合、移設に問題が無い事が前提ですが、新規にテレビアンテナ工事をするよりも移設した方がお得でしょう。

アンテナは必ずしも移設出来るわけではない

但し、引っ越しによって地域が変われば電波状況も変わります。その為、既存住宅のアンテナ・ブースター等では地デジ視聴が出来ないというケースも十分考えられます

また、電波受信に問題はなくとも、既存の住宅と引っ越し先の戸建てではテレビを見る部屋数が異なる事もあるでしょう。その場合、部屋にあるテレビ端子から外壁にある取り込み口までの、建物内部の分配構造が異なり、既存住宅のアンテナ本体やブースター等をそのまま流用できるとは限りません。その場合、追加工事が発生したり、アンテナ本体やブースター本体の交換が必要になったり、結局トータルで高くなってしまう事も十分考えられます。

BS/CSアンテナは単体で見れば、電波調整も含めて取り付け・取り外しが容易な事から移設には向いていますが、それもあくまでも1部屋で見る場合の話。各部屋にBS放送のアンテナ端子を引いているとなれば、家の全体構造との兼ね合いとなってくるため、移設には様々な障害が想定されます。

引っ越し業者にアンテナ移設を依頼するのはギャンブル

前述の通り、新居の現地で実際に電波調査を行わない事には、移設の可否は判断できません。最近は引っ越し業者がアンテナの取り外しから取り付けまでセットでやってくれるケースもありますが、取り外しから取り付けまでを依頼してしまえば、途中で工事を断るわけにもいきません。

実際に移設してみたら電波が取れない、追加の部品が必要、といった形で最終的な料金が上がるケースは非常に多いです。また、その場の言い値で料金が決まるケースも多いことから非常に高額になりやすい、という点にも注意が必要です。

実際、同じ敷地内のアンテナ移設でも7万円かかったという事例もありますので、正直なところテレビアンテナの移設はオススメできません。

引っ越し先のテレビアンテナは新規設置がオススメ

このように、テレビアンテナの移設は、一見安いように見えても様々な問題があり、状況によっては新規設置より費用が掛かる事も十分考えられます。

新規設置であれば、撤去費用を含めても料金が明確ですし、アンテナ本体やブースター等の経年劣化を考慮すれば、引っ越しを機に新品を設置する方が後々の修理費用の節約にも繋がります。

既存の戸建てを中古売却するのであれば、テレビアンテナは付帯設備として残しておき、撤去費用を浮かしましょう。物件を購入する側もアンテナの設置費用が浮くので、よほど長期間放置されているわけでなければ、残置物としての大きなマイナスポイントにはならないはずです。

その上で、新居においては、新たにアンテナを設置する形が、最も確実で料金が最安になる可能性も高いです。

⇒みずほアンテナの公式HPはこちら