新たにテレビアンテナ工事を行う際、地デジ用には八木式アンテナとデザインアンテナがありますが、現在は9割以上の人がデザインアンテナを選んでいます。そんなデザインアンテナを安く買うにはどうすれば良いか、また安く取り付けるにはどうすれば良いのでしょうか。
デザインアンテナを付けるコストを抑える方法は?
デザインアンテナと一口に言っても様々なタイプ、取り付け方があります。それぞれメリット・デメリットがありますので一つずつ解説していきます。
室内・室外兼用タイプを自分で取り付ける
想定予算:5,000円~10,000円程度
コスト面で最安はこの方法です。市販されている室内・室外兼用のデザインアンテナを購入し、自力で取り付けます。オススメのデザインアンテナは下記にまとめてありますので参考にしてみて下さい。
但し、この方法は以下のデメリットがあります。
- 1部屋でしかテレビを見ることができない
- 強電界域でなければ視聴が難しい
- 電波が取れずテレビが見られなかった場合ムダ金になる
室内・室外兼用のアンテナは、テレビ電波の受信能力が弱い為、基本的に電波が強い地域(送信局から半径10km以内が目安)で使う物です。更に、あくまでも1部屋(1画面)だけ映れば良い、というケースで使う物ですので、その点は予め承知の上で導入を検討しましょう。
尚、自宅の最寄りの送信局は『地デジアンテナ調整』というアプリで確認するのがオススメです。
屋外用デザインアンテナを自力で取り付ける
想定予算:12,000円~20,000円
次に安上りな方法は、自前でデザインアンテナを屋外に取り付ける方法です。八木式アンテナに比べて、デザインアンテナは取り付け方法は比較的容易ですので、下記の条件をクリアできる方ならばDIYも可能でしょう。
- コーキングや外壁への穴開けができるスキルと工具がある
- 高所作業が苦にならない
- 自分で試行錯誤するのが好き
但し、DIYには当然デメリットもあります。自分で取り付けるやり方や注意点については下記記事にて取り上げていますので、必ず事前にご確認下さい。
業者に依頼するがブースターはつけずに節約
自力での設置が難しい場合は、テレビアンテナ工事の専門業者に頼むことになりますが、その際費用が大きく変わるのがブースターの有無です。
ブースター無しのデザインアンテナ設置工事 予算目安:20,000円~25,000円
デザインアンテナの設置を業者に頼む際、ブースターを付けなければ、上記の金額で取り付けることが出来ます。但し、この方法には以下のデメリットがあります。
- 近隣の環境変化によってテレビが見られなくなる可能性がある(隣家が建つ、高層マンションが近くに建つ等)
- 3部屋以上でのテレビ視聴は無理
- 電波が弱いエリアでは付けざるを得ないケースもある
電波状況さえ良ければ、ブースターを付けなくてもテレビは映ります。しかし、一軒家で3部屋以上でテレビを見ている場合、伝送ロスが大きい為、ブースターは必須です。また、近隣の環境変化によって電波が弱まった場合に、テレビが映らなくなるリスクがあります。
テレビアンテナは一度設置した後は15年~20年は使える物ですので、長く住む事を想定している新築戸建てなどの場合、周辺環境が変わる可能性は十分あり、後々になってブースター追加の工事を依頼すると、工賃が倍かかってしまいますのでその点は理解した上で、ブースターを付けるか否か判断しましょう。
相見積もりを取って最安業者を探す
デザインアンテナ設置工事 予算目安:35,000円~40,000円
最後は通常通り、テレビアンテナ工事の専門業者に依頼し、ブースターも設置してもらう方法ですが、その際費用を抑える為に大切なのが相見積もりです。
業者にお願いする形でも、この手間を惜しまなければ確実に費用は抑えられます。但し、以下の注意点があります。
- 家電量販店(エディオンやジョーシン、ノジマなど)では、無料で見積もりは出来ない
- ホームセンターも同様に出張費という名目で見積もりは有料
- 無料見積もりを謳っていても、工事を断った場合は出張費が発生するケースもあるので必ず事前確認
テレビアンテナ工事は、現地での電波測定や設置場所の建物状況の確認など、実際に現地に行かなければ分からない事も多く、その為、業者側も正確な見積もりを出すには時間と手間がかかります。その為、工事をするしないに関わらず出張費を取る業者は多く、概算の見積もりすら出さないところも少なくありません。
効率の良い相見積もり集めはオンライン上で問い合わせ
とは言え、無料で見積もりを出してくれる業者がいないわけではありません。それは主にネットで集客をしているテレビアンテナ工事の専門業者です。
家電量販店やホームセンターと違い、テレビアンテナ工事専門業者はオンライン上で24時間問い合わせ・見積もり依頼を受けています。そこで、相見積もりを効率的に集める為にテンプレ化し、コピペで一斉に問い合わせましょう。その時に住所等の基本情報に加えて、相手へ伝えておきたい情報・問い合わせておきたいポイントは以下の通りです。
- 現地での見積もり後に出張料が発生するか必ず問い合わせる
- デザインアンテナを希望と明記する
- 設置場所の希望はどこか(屋根裏か外壁か)
- 家は何階建てか
- テレビ端子は室内に何か所あるか
- ブースターの設置を希望しない場合はその旨を記載
- BS/CSアンテナも一緒に設置するか
- BS/CSを希望する場合は、4K8K対応を希望するか
これらをしっかり事前に伝えた上で、まずはメールへの返答時点での概算見積もりを比較しましょう。その上で、現地での無料見積もりが可能な業者の中から検討する方法がオススメです。
デザインアンテナを安く取り付ける方法まとめ
- 室内で使える平面アンテナが最安
- DIYは安いがリスクも大きいことに注意
- 業者に頼む際は、ブースターを削れる状況ならコストダウンになる
- 業者への依頼は相見積もりを欠かさずに
テレビアンテナ工事の中でも大変人気のデザインアンテナですが、取り付け方によって費用は大幅に変わります。ただ、個々人の環境によって、適切な方法は全く変わってくるのも特徴で、安くしようとした結果、テレビを見ることが出来ない、となれば本末転倒です。
ご自身に合うやり方はどの方法か、しっかりと判断した上でご検討下さい。